舟運で栄えたやおつ
東濃地域、美濃加茂と恵那の間の小さな町、八百津。ゆっくり時間の過ぎる、この町に、町と人を愛する思いがあふれています。
八百津の町の人と話していると、どの人も「人が好き」「八百津が好き」ということがすごくダイレクトに伝わってきます。
日本の真ん中に位置する岐阜県。
加茂郡八百津町は、その中濃地区に位置する人口がおよそ11,000人の小さな町です。
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木曽川が町を東西に流れています。この木曽川の流れが、八百津の町を育ててきました。昔、まだ陸上交通が発達していなかった時代は、木曽(長野県)で切り出された材木を、この木曽川の流れに乗せて下流に運び、八百津周辺の川港で筏にして、桑名(三重県)や白鳥(名古屋市)まで流していました。
八百津という地名は、その川港がたくさんあったから、とも言われていますし、たくさんの物資が行き交う港があったから、だとも言われています。どちらにしても、八百津町の歴史を感じられる名前です。
八百津の歴史を知る山里であそぶ
かつて八百津は、木曽川上流で伐採した木材を筏に組む要所であったのと同時に、様々な商品も交易されていた地でもありました。
物資を川で運ぶことを「舟運」と呼びます。山国の特産物は黒瀬街道を人馬に背負われ、中継地の久田見を経て、木曽川の黒瀬湊へと運ばれ、舟に積まれて下流各地へと送られていました。
下りの一艘に載せられる荷物量は四六〇貫(約一七二五kg)で、炭、薪、氷、木材、コンニャク芋、お茶、生糸、雑穀であったとされています。
八百津町は、水、川、風のチカラを上手に活用し、自然のリズムに合わせた暮らしの中で繁栄した町です。
現代では経済活動や生活の変化に伴い、価値観も生活様式もかわりつつありますが、自然と調和した暮らしは、持続可能な未来を築くために重要なアプローチです。
人間社会と地球環境のバランスを保ち健全な未来を実現するために、現代における必要な暮らしのありかたについて考えてみましょう
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- 開催日:2024年11月23日(土)
- 開催地:八百津町久田見「岩平茶園」内敷地
- 講 師:「森のなりわい研究所」伊藤栄一先生/名古屋造形大学