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八百津町イベント 体験プログラム山里であそぶ 山里の資源「植物のチカラ」をとらえなおし私たちの暮らしに生かし続けることで、
山を価値のある姿に戻していくことを提案します。

昔は山を取り合う争いが起きたほど「生活に必要な資源」の宝庫だった山の植物にも、モノがあふれた現在ではほとんど価値が見いだされなくなりました。
そのため、山で生活に関わる活動をする目的がなくなってしまい、人が山に入ることがどんどんなくなっています。
植物にみられる特性・効果は、良い状態で健康に育った植物にみられるもので、育成状態の悪いものは、その特性が薄れる傾向があります。 人が入らなくなり、手入れもされなくなった山は、価値だけではなく「植物のチカラ」も下がっていく一方です。
「山里であそぶ」では、山里の資源、「植物のチカラ」をとらえなおし、ヒトの生活に積極的・継続的にとりいれていくことを提案し、山の価値を本来の状態に戻すことを目指します。

Program 1山里の現状を知る

私たちの生活の中に、山に関わる活動をする目的を見つけ出し、
積極的に山に入るきっかけづくりをしていきます。

持続的な山林づくりを目指すために必要なことは?

昔の日本人の暮らしには山と川が身近にあって、山の柴はかまどや囲炉裏で火を得るために使われ、山は、柴を刈ることで常に手入れされ、明るい森が育まれていました。
山の植物達にもう一度目を向け、理解し、寄り添い、生きることが、水が豊かで様々な植物が生育する八百津町を、さらに魅力的にする環境づくりにつながります。

日本の森林は自然の力で発芽、生長し、天然更新をする「天然林」と、主に木材資源の生産のために、人の手で植えられ、伐採される「人工林」に分けられるのはご存じでしょうか?
「人工林」の多くは、スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツなど、比較的成長が早く、建築用途に適した針葉樹林からなります。
第二次世界大戦後の復興期から高度成長期にかけて、経済価値が見込めることから盛んに植栽が行われました。 しかし、燃料革命と同時期、木材の自由化ともに、日本の林業は衰退。適切に管理して手入れをしていく必要がある「人工林」が、人の手を入れず、放置され続けてしまったために、現在はたくさんの森林が荒れてしまっています。
荒れた森林は、太陽の光が地面に届かないため薄暗く、地面に草はほとんど生えず、木はひょろひょろと細くなってしまうため、建物や道具の材料にすることができません。
また、生きものが住みにくくなった森林は、土が固くなり、大雨の時に洪水や土砂くずれを引き起こすなど多くの問題を生み出してしまいます。
この体験プログラムでは、そんな日本の山林の現状を知り、理解することで、貴重な資源である山林を、後世に残し、守るためにやるべきことを考えていきます。

体験し、考える

  • 山里で観察する
  • 手で触れる。香りを楽しむ。
  • 昔の暮らしを垣間見る

植物たちを衣食住につながる色々な方法で活用する体験を通じ、気づかなかった新たな面が見えるようになると、 その存在はより身近に感じられるはず。植物と先人との関わり方を知ることで、忘れかけられている日本の伝統文化や技術を知っていただきたいです。
それをきっかけに、生態系の素晴らしさやありがたさ、持続可能な自然環境と暮らしのあるべき姿について考えて欲しい。
そんな想いで皆様をお待ちしています。

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