
蘇水峡
丸山ダムの下流にあるこの場所は、景色の美しさで知られる名所(めいしょ)です。 「木曽三川三十六景(きそさんせんさんじゅうろっけい)」のひとつにも選ばれています。 木曽川(きそがわ)の流れが長い時間をかけて岩をけずり、深い谷(たに)=峡谷(きょうこく)を作りました。 高いところでは、谷の深さが100メートルをこえるところもあります。 思わず息をのむような、ダイナミックで見ごたえのある風景が広がっています。 町の中を流れる「蘇水峡(そすいきょう)」は、全長およそ2キロメートルの谷間(たにま)で、木曽川の中でも下流にあります。 この場所では川の流れがゆるやかになるため、昔は木を筏(いかだ)にして、犬山(いぬやま)や名古屋方面に運ぶ拠点として使われていました。 八百津の人たちは、川の流れや水の力をうまく使って、山から海へと物を運んでいたのです。 環境への負担も少ない、自然と調和した暮らしでした。