4月30日。コロナ禍の中ですが
少人数での「里山で遊ぶVol.01 山里の植物観察会」を開催させていただきました。
福地エリアの、七宗や白川に近い場所。
林業を営む方の仕事場となる山に入らせていただきました。
キチンと綺麗に整備された山のなか。
健康的に育った木々の根本には、日陰を好む植物たちが多く生育していす。
湿気も好むものが多かったのかもしれませんが…。
やはり、その場所の環境、育成条件によって
近い場所であっても生息している植物の種類には若干の違いがあるようです。
山で出会った植物たち
前日が雨だったので、余計に湿気がある環境になっています。
最初に目についたのは、
「ヤマネコノメソウ 山猫の目草」
少し形が似ているかもしれませんが、食べられる野草として良く耳にする「ユキノシタ」と同じ、ユキノシタ科に属する植物だそうです。
ユキノシタ科、ネコノメソウ属。
種類の同定が難しいようなのですが、ネコノメソウ属として20種類弱程度の種類の植物があるようです。
「猫の目」という名称がかわいらしくて、覚えやすいです。
続いて、「キンランソウ属」植物を、違う場所で見つけた2種。
左の写真。雨水が付いてるほうは、自宅の庭のキンランソウ属 シソ科「セイヨウジュウニヒトエ」右
の写真は、今回の観察会中に、福地の山の中でみつけたもの。こちらのキンランソウ属 シソ科「ニシキゴロモ」
名前が豪華です。
「ニシキゴロモ」は、山でしか見られない、キランソウの仲間だそうで、
白色のものは比較的よく見つかるが、この青紫色の花と出会うことは少ないそうです。
この日出会えたのはラッキーだったのかもしれません。
自宅の庭にさいている「セイヨウジュウニヒトエ」とは葉っぱの形や、表面の毛が多いなど違いがありますが、花の形の違いもありますが、キンランソウの見分けは難しそうです。
こんな感じでそのほかにもたくさんの植物と出会い、講師をしてくださった半谷美野子さんに説明をしていただきながら歩きました。
生息している植物の種類などの詳細説明は、膨大な量になるのと、
ここにあるのか。と、大量に採取に来る方が出たりすると困ってしまうこともあるので省かせていただきますね。山に入る場合は、その場所の持ち主や近隣の方に一声かけてから入らせていただくようにしましょう。
休憩・お昼ご飯・食べられる野草試食
2時間程度の植物観察の後は、山菜や、食べられる野草を使用したお弁当をみんなでいただきました。
食べたもの・口に入れたもの
★クロモジのど飴
散策中に、山の中でクロモジを発見した時にいただきました。
舐めながら、クロモジの香りを確認してみたり。
★クロモジ茶
生葉から抽出したものと、乾燥葉から抽出したものの飲み比べ
乾燥葉の方が圧倒的に香りが強い!
★わらび
灰であく抜きしたものと、重曹を使ってあく抜きしたものの、食べ比べ
※半谷先生のお手製。ありがとう~。
★お昼ご飯は、八百津町福地「とんぼ」さんにお願いした山菜&野草弁当。
さりげなく、小さなお花もあしらわれていて、とても可愛い。
コゴミ、山ウド、タケノコと今でしか食べられない山菜たちが入っていてとてもおいしかったです。
★野草ソルト2種
スギナと、クロモジ塩
★イタドリジャム
事前調査でお邪魔した、岩平茶園さんで採取させていただいた『イタドリ』で作ったジャム。クラッカーにつけてもらって味見。
※半谷先生のお手製。ありがとう~。
●お土産に
☆岩平茶園さん 野草茶(乾燥葉)
持ち帰ってからお家でお楽しみいただきました
☆スギナ粉クッキー
カキドオシなどのお花をあしらった、可愛いクッキー。
食べるのがもったいないけど、食べ始めるとガツガツ食べちゃう 笑
※半谷先生のお手製。ありがとう~。
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散策しながら、食べられる野草、食べてはいけない毒のあるもの、成分に偏りがあるので、食べる場合は自分の体質や摂取量を気を付けた方が良いもの、などの説明をいただきました。
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また、散策中に出会った「危険生物」
写真、迷ったけどやめました。
今年は「山ヒル」が多いそうです。
これから、梅雨時になるとさらに多くなりそうですね。
数回遭遇したので、写真撮影できているのですが、掲載は控えます(笑)
そのほかにも、マダニやススメバチなど。
山に入るときは遭遇する可能性のある、危険生物対策をしっかりしましょう。
ということも、教えていただきました。
少しづつ、植物の名前を憶えていくと、知らない植物の名前を調べるのも楽しくなってきます。
コロナウィルス感染症拡大防止の観点から
今回の開催を中止すべきか…少し迷いました。
当初から少人数制での計画であったことや、野外での活動であるということで、細心の注意をはらいながら決行させていただきました。
2回目以降の【里山で遊ぶ】の企画に関しましては、状況次第でZOOMミーティングでの開催への切り替えを想定した内容でご紹介させていただいていこうと考えています。
現地で、非日常感、その場の空気、参加者の交流を楽しんでいただきながら学べるのがベストだとは思っていますが、【里山で遊ぶ】の開催の目的は、山の価値を知っていただくこと。
リモート開催で、説明を聞いていただいたり、お手元に送らせていただいた資料、植物、味見していただけるモノなどを一緒に見ながらお伝えできる部分があれば、可能な方法で開催をしていきたいと思っています。
リモート開催への切り替えが決定した段階で、参加希望の方に再度参加の意思を再確認させていただきます。みなさまのご参加を楽しみにお待ちしております!
今後ともよろしくお願いいたします。
次回予定の「里山で遊ぶVol.02」は、こちらをご確認くださいませ。
おいしい体験「山里で遊ぶ」