八百津町が推奨する新しいPR商品のことです。 販売開始から2 年以内の産品(商品)を公募し、八百津町の風土と歴史に育まれた八百津町ならではの魅力や物語性、オリジナリティ、信頼性、将来性などの観点で審査を経て、認定されたものが「おいしい八百 津推奨品」です。
推奨品認定マークは、八百津町の花「ササユリ」が主のデザインです。ササユリの6 枚の「花びら」は、八百津町を構成する6地区を表し、色を分けました。
6 地区から産まれた「宝物(認定推奨品)」は「雫」で表現しています。
米や大豆製品(豆腐、豆乳、納豆、味噌など)、そば、酒粕など、身近な食品に含まれる発酵によって生れた様々な栄養素を意識して日常生活に取り入れてみましょう。
暑さで腐りやすい時期になぜ?と思われますが、江戸時代、夏の時期のあま酒は、町に甘酒売りが多く出るほど重宝されていました。
体力が落ちる夏の時期、一杯の甘酒は人々にとって大変な妙薬だったのです。
蔵元やまだの「あま酒」は、冷やしても温めても美味しく、春夏秋冬一年通してお楽しみいただけます。
昔は山を取り合う争いが起きたほど「生活に必要な資源」の宝庫だった山の植物にも、モノがあふれた現在ではほとんど価値が見いだされなくなりました。
そのため、山で生活に関わる活動をする目的がなくなってしまい、人が山に入ることがどんどんなくなっています。
植物にみられる特性・効果は、良い状態で健康に育った植物にみられるもので、育成状態の悪いものは、その特性が薄れる傾向があります。 人が入らなくなり、手入れもされなくなった山は、価値だけではなく「植物のチカラ」も下がっていく一方です。
「山里であそぶ」では、山里の資源、「植物のチカラ」をとらえなおし、ヒトの生活に積極的・継続的にとりいれていくことを提案し、山の価値を本来の状態に戻すことを目指します。
日本の森林は自然の力で発芽、生長し、天然更新をする「天然林」と、主に木材資源の生産のために、人の手で植えられ、伐採される「人工林」に分けられるのはご存じでしょうか?
「人工林」の多くは、スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツなど、比較的成長が早く、建築用途に適した針葉樹林からなります。
第二次世界大戦後の復興期から高度成長期にかけて、経済価値が見込めることから盛んに植栽が行われました。
しかし、燃料革命と同時期、木材の自由化ともに、日本の林業は衰退。適切に管理して手入れをしていく必要がある「人工林」が、人の手を入れず、放置され続けてしまったために、現在はたくさんの森林が荒れてしまっています。
荒れた森林は、太陽の光が地面に届かないため薄暗く、地面に草はほとんど生えず、木はひょろひょろと細くなってしまうため、建物や道具の材料にすることができません。
また、生きものが住みにくくなった森林は、土が固くなり、大雨の時に洪水や土砂くずれを引き起こすなど多くの問題を生み出してしまいます。
この体験プログラムでは、そんな日本の山林の現状を知り、理解することで、貴重な資源である山林を、後世に残し、守るためにやるべきことを考えていきます。
自然豊かな八百津町。山に森に、川に沢。林業、農業、養蜂業に森に囲まれたアウトドアサイト。
山を登らずとも、森をかきわけずとも、人と自然が近く、珍しい山野草から身近な植物まで、多様な植物に出会えるのが、八百津の魅力的なところ。
「目からウロコの植物観察」では美味しい山菜や野草はもちろん、薬草やクラフトなど、生活に活用できる植物もご案内。
ただ見るだけではなく、手でさわり、香りをかぎ、時には摘み、味わい、切り、作り、心と身体、五感を通じて植物に触れていただきます。衣食住、色々な方法で植物を知り、活用することで、今まで見えてなかった植物が見えてきて、ぐっと植物が身近に感じられるはず。
植物と人との古くからの関わり方を知ることで、忘れかけられている、日本の伝統文化や技術を知っていただきたい。植物と生きものの関係を知ることで生態系の素晴らしさ、自然のありがたさに気づき、持続可能な環境や人の在り方を考えるきっかけになっていただきたい。そんな想いを込めた植物観察会です。
自然豊かな八百津町は面積の約8割が山林。
そして南側を木曽川本流、北側を木曽川水系の飛騨川に挟まれ、沢も多く、水が豊かな山里には様々な植物が生育しています。
その恵まれた環境の恩恵を受け、木曽川に続く本町通りには、醸造業や栗きんとんの老舗が連なっています。
また、山村地域を代表する極上の秋味として、また、古くから貴重なタンパク源としてヘボ(クロスズメバチの子)を重宝し、食べる習慣があります。
そんなふうに自然に守られ、活かされてきた八百津町の人々にとっても、この環境は後世に残したい「宝」として意識され、 まちづくりに関するアンケート調査でも、町に住み続けたい理由として、61.7%の町民が「自然環境が豊かで美しいから」を挙げており、豊かな自然環境は町の誇りとなっています。
海に接していない八百津町は、錦織綱場・黒瀬湊を中心とする木曽川を利用した水運と、黒瀬街道などの道を使った陸上交通を中心に発達してきました。
かつて八百津町は、木曽川上流で伐採した木材を筏に組む要所であったのと同時に、様々な商品も交易されていた地でもありました。物資を川で運ぶことを「舟運」と呼びます。
山国の特産物は黒瀬街道を人馬に背負われ、中継地の久田見を経て、木曽川の黒瀬湊へ運ばれ、舟に積まれて下流へと送られていました。下りの一艘に載せられる荷物量は四六〇貫(約1752kg)で、炭、薪、氷、木材、コンニャク芋、お茶、生糸、雑穀などであったとされています。
黒瀬街道は、八百津町の南を東西に流れる木曽川にあった黒瀬湊を起点に恵那へと至る昔の幹線道路です。その全長は、約40.57km。八百津町の福地と久田見の中央を貫く大変利用度が高い生活道路でした。
寛文五(1665)年頃に木曽川の水運が始まると、その利用はますます高まり、山国の特産物や船を使い湊に運ばれた尾張地方の産物や生活必要物資が黒瀬街道を東西南北に人馬によって運ばれて行きました。
昭和18(1943)年、兼山と八百津町和知に発電用ダムが建設されると黒瀬湊は川底に沈み、長い歴史を持つ舟運が幕を閉じると、馬の列が鈴を鳴らし往来した黒瀬街道も役目を終え、今ではわずかな区間にその面影を残すのみとなりました。
林業を生業とする人たちといえば「きこり」を思い浮かべますが、彼らは近世まで「杣」と呼ばれ、作業内容によって「杣」と「日雇」に大別されていました。
杣は産地」で木の伐採と造材(伐採した木の枝と皮を山中で取り除き丸太に加工すること)が専業でした。江戸中期の頃から造材の仕事が分かれ「小杣」がそれを受け持ちました。日雇は造材された丸太の運搬業で、もとは杣の兼業でしたが、木材流通量が増えるとともに分業化され生まれた仕事です。
彼らは造材された木を谷へと運ぶ「谷出し(山落とし)」、支流から本流まで運ぶ「小谷狩」を行い、木曽川本流を錦織綱場まで流す「大川狩」までを受け持ちました。
杣は初夏の八十八夜(五月二日頃)に山入りして宿泊施設である山小屋を設営してから作業にかかり、秋分(九月二二日前後)頃にその年の伐木・造材作業を完了。
いっぽう日雇は併行して自らの手による様々な運材施設を利用し、山出し作業を行いました。
八百津山間部のふだんの山仕事は薪や炭作りが中心でしたが、畑仕事の少ない冬季は民間材を伐木・造材し、旅足橋から木曽川に流す仕事をしていたそうです。今に残る「杣沢」という地名はそこに由来すると考えられています。
古くの時代、村や藩ごとの境界は不明確で、なかでも山林地内は複雑な地形や急峻な谷間、展望がなく曖昧なものでした。八百津町の「山論」は、福地と久田見(かつての苗木藩と尾張藩)との間でのこと。江戸時代の半ば頃から、たびたび起こっていましたが、村の実力者や、村約によりその都度の調整で、不満がありつつも口争いや小競り合い程度のものでした。
ところが、江戸幕府の徹底した年貢制度は、村人の死活問題となりました。年貢米をつくる田の唯一の肥料は、山野の木草でした。その確保量で米の収穫の多寡が決まるようになると、それまで自由に採草できた原野や山林の占有権を村それぞれが主張し、紛争の種となりました。
福地と久田見の大山論は、文化10(1813)年。鎌・くわ・ナタ・竹槍などを持ち出す争いは、多くのけが人も出たそうです。のち6年余り地元で解決を模索するも小競り合いは続き、遂に久田見村が尾張藩をバックに江戸奉行所へ提訴。解決に至るまで4年を要したそうです。
右側写真の林を、右側と左側を比較するととてもわかりやすいです。
右側は、きこりの手によってしっかりと管理されており、植物が健康的に育っているのですが、左側は手入れされておらず、荒れてしまっています。
人工林は、不要な樹木を伐採する「間伐」など適切に管理して手入れをしていく必要があります。しかし、山の資源である木材に需要がなければ、きこりは継続的に
木を切ることはできません。だからこそ「森林資源の新しい需要」を生み出す必要があります。
地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」という言葉は、地元で採れた農作物を活用した料理・特産品として紹介されることが多いと思います。
「地産地消」に取り組むことは。将来に伝えて行くという形で地域の文化、生産と消費の関りや伝統的な食文化について理解を深める絶好の機械となっています。
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